大連の最新の天気・気象状況を確認する方法

日本と同じく大連でも異常気象が続いていますので、大連の天候・気象情報の入手、理解、対策をご紹介します。

このページでは、気象情報の入手や把握方法について紹介します。

大連現地での天候急変、今後の見通しの情報入手だけでなく、日本から大連出張時にあらかじめ現地の気象状況を確認することで飛行機の遅延発生予測や海外旅行保険の「航空機遅延費用」の特約を付けるかどうかなどの判断もできると思います。出発当日の朝に「濃霧情報」の有無を確認しておくことをお勧めします。大連の空港がある甘井子区、その周辺で濃霧の橙色、紅色警報が発令されていると、出発遅延や着陸地変更となる可能性があります。

日本で言う注意報、警報、特別警報にあたる防災気象情報の種類など、また対策については、このページを参照ください。

大雨や台風などへの状況把握・対策など、大連にかかわらず、中国の気象情報に関する見方を何回かにわけてご紹介します。 まずは基本的な日本で...

大連の天気・気象の最新状況の情報入手先

大連の天気・気象に関しては、大連気象局(大连市气象局)から公式サイト、Weibo(中国のSNSでTwitter相当)の公式アカウント、WeChat(中国のSNSでLine相当)の公式アカウントと3つのルートで発信されています。

このうちタイミング良く情報発信されるのはWeiboの「大連気象局(大连市气象局) 公式アカウント」だけとなっています。

Weiboはアプリ、サイトの両方がありますが、サイトの方はタイムラインが見れませんのでアプリで確認ください。
iPhone,iPad向け AppStoreリンク。

インストールしたWeiboを立ち上げ後、公式アカウントをフォローするまでのステップを記します。

1.下ヘッダの「Discover」をクリック
2.「大连」または「大連」と入力すると大连气象が一覧に出るのでクリック
3.下ヘッダの一番左に「+ Follow」と出るのでクリック。Confirmをクリック

そうすると、立ち上げた画面でフォローした大連気象局のライムラインが見えるようになります。

Weiboの「大連気象局」公式アカウントで確認できること

Weiboの「大連気象局(大连市气象局) 公式アカウント」では、大きく3つの情報が発信されています。このページの右サイドにもこの公式アカウントの情報を表示しています。

  1. 天気予報(朝)
  2. 天気概況(都度):天気、気温、湿度、風速、気圧、見通し(視程)、空気質
  3. 注意報、警報など(随時)

大連で異常気象に遭遇した場合、最新状況はまずここで確認してください。

天気概況を確認する

天気の概況は、このような発信内容となります。

『【天气实况】大连市区今天14点天气多云,西南风6级,气温25.8℃,气压994百帕,能见度30公里,相对湿度60%。​ 』

『大連市区は今日14時は天気は曇り、西南からのやや強い風、気温25.8℃、気圧994hPa、見通し(視程) 30km、湿度60%。』

翻訳した結果を読むと、だいたいわかると思いますが、地域と風速について補足します。

地域を示すもの

大連市は、以下のような行政区に分かれています。例えば庄河市は正しくは遼寧省 大連市 庄河市となります。市が続くのは日本人的には少し理解しづらいところもありますが、このようになっています。

大連気象の説明では、大連市は以下の名称で区分けされます。多くのホテルがある中山区など中心の4区は「大连市区」または「市区」と表現されます。

  • 大连市区(大連市区)または市区:中山区,西崗区,沙河口区,甘井子区
  • 金州区:開発区があります
  • 旅顺口区
  • 长海县
  • 瓦房店市
  • 普兰店区
  • 庄河市

大連市全体を示す場合は「大连地区」、北と南で「北部地区」「南部地区」で表現されます。

また空気質では、大連の中心4区は「大連城区」、金州区全体と普兰店区の金州湾を望む区域を「金普新区」で表現されています。

風速の対比表

風速は、世界気象機関で規定されているビューフォート風力階級表の等級数値で示されます。階級表では0~12までですので、中国では17まで拡張しているのだと思います。

日本では少し馴染みが薄いため等級から日本の気象予報用語の置き換えをまとめてみました。

例えば「西南风5到6级」(西南風5~6級)は「西南からのやや強い風」となります。

注意報、警報を確認する

注意報、警報については記事として取り上げたものを使いながら説明します。

注意報、警報は様々な種類がありますが、書きっぷりは似通っている部分が多いため、下記の中国語と日本語を読み比べると何が書かれているのかパターンが読み取れると思います。

大連市全体で発生が多い、大雨と濃霧について取り上げます。2017/8/4に集中豪雨があり、そこで発信された内容を示します。

昨日は一日、雨が降っていましたが時折豪雨にもなり、中山広場と港湾広場を結ぶ人民路でも道路の低い部分を中心に水たまりが広がっていました。また傘...

日本語に翻訳してみますと、こうなります。

『大連市気象台 2017年08月04日04時50分発信 暴雨紅色早期警戒信号:過去2時間で, 大連市区甘井子区の降水量は70~80mm; 今後の1~2時間で, 予想される降水量は30~50mm, 気をつけてください。』

まず、紅色(RED)ということで日本では「大雨特別警報」「記録的短時間大雨警報」に相当します。道路の冠水などに注意する必要があります。

レベルは警告度合いにより藍色(blue)→黄色(yellow)→橙色(orange)→紅色(red)と色で識別されます。日本で言うと、藍色:情報、黄色:注意報、橙色:警報、紅色:特別警報というところでしょうか。こちらの記事も参考にしてください。

大雨や台風などへの状況把握・対策など、大連にかかわらず、中国の気象情報に関する見方を何回かにわけてご紹介します。 まずは基本的な日本で...

次に、濃霧で飛行機の遅延、欠航、条件付運航の運行見通しが出ていた2017/1/4の状況です。

大連は海近くの都市ということもあり、霧が多い街です。 季節の変わり目、寒暖の差が大きい日は放射冷却により、夜遅くから霧が発生し...

この日は、前夜から霞始めており、1/3 22:00頃の中山広場はこのような状況でした。

1/3 19:27の大雾黄色预警信号(濃霧黄色早期警報)では、1/3夜間~1/4朝早くにかけて大連地区(大連市全体)と周辺海域で見通しが500mになることが予報として発信されています。

続いて、1/3 22:51の大雾橙色预警信号(濃霧橙色早期警報)に続き、1/4 4:41には大雾红色预警信号(濃霧紅色早期警報)により1/3の朝から午前中いっぱい大連地区(大連市全体)と周辺海域で見通しが50mという予報が発信されました。

1/4の記事にあるように、この日は朝から飛行機の遅延、欠航、条件付運航の運行見通しとなっています。

この情報を活用することで服装準備や現地の天候がより把握しやすくなると思います。

皆様の大連旅行が楽しいものとなりますように。

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