大连金石滩国家旅游度假区
大連金石灘国家観光リゾート地区
Dalian Jinshitan National Holiday Resort
大連金石灘国家観光リゾート(大连金石滩国家旅游度假区)は、大連市中心部から約50km離れた大連東北側の黄海沿岸に位置するリゾート区域です。
1998年に国の風景名勝地区に指定され、2005年に国家地質公園となり、2010年に国家旅遊景区AAAAA(5A)級の観光名所となりました。
大連金石灘国家観光リゾートは、東部半島にある「大連海浜国家地質公園」を中核とし、東部半島、西部半島、2つの半島の間の広い奥地や海水浴場「十里黄金海岸」という構成になっています。
今回は大連金石灘国家観光リゾートの中核となる「大連海浜国家地質公園」をご紹介します。
大連海浜国家地質公園
大连滨海国家地质公园
Dalian Coastal National GeoPark
「大連海浜国家地質公園」は東部半島の最南端海辺沿いにあります。黄海に張り出す半島の突出部が、波の激しい浸食によって切立った海食崖(海崖)となっており、そのため3~9億年前の先カンブリア紀・カンブリア紀(震旦纪、寒武纪)に形成された地質断面が、地表まで様々な形で露出しています。それらの奇石、景観をながめながら散策できる、自然の地質博物館のような公園となっています。
大連海浜国家地質公園は、3つの風景群から構成されます。
風景群 | 見所となる主要な奇石の名称 | |
---|---|---|
1 | 恐龙园景群(恐竜園風景群) | 贝多芬头像(ベートーベンの頭部の石像) 恐龙探海(恐竜探海) 阿拉伯城堡(アラブの城) 将军石(将軍石) |
2 | 南秀园景群(南秀園風景群) | 大鹏展翅(大鵬の羽ばたき) 刺猬觅食(ハリネズミ) |
3 | 鳌滩园景群(大海亀灘風景群) | 龟背石(亀背石) 神龟寻子(子供を探す神亀) |
公園の構成、見所となる主要な奇石の位置をポイントしました。
金石灘 大連海浜国家地質公園は日本語での情報も少ないため、それぞれの風景群の様子を別ページでまとめます。
この他にも多数、奇岩はそれぞれ名前が付けられていますので、現地の案内板を見ながら名称から想像できるか確かめてみるのも、おもしろいと思います。
観光情報
料金について、「大連海浜国家地質公園」は70元です。オフシーズンは60元です。
大連金石灘国家観光リゾートは、この公園以外にも観光施設がありますので、合わせて紹介します。料金の()内はオフシーズン(10/26-4/24)の料金です。
また、それらを周遊できるチケットがあります。周遊チケットは金石灘駅を出て右手の観光案内所で購入できます。この他に、ボートから海上から海崖や奇石を見るツアー(260元)もあります。未確認情報ですが、タイミングが合えばイルカを見ることもできるとうたわれています。WWF(世界自然保護基金)の情報では黄海でクジラ、イルカ、アザラシ、カワウソを確認したとなっていますので、タイミングが合えば本当に見れるかもしれません。
# | 行き先 | 料金(元/RMB) | 周遊チケットA | 周遊チケットB |
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1 | 地质公园核心景区 Dalian Coastal National Geopark | 70(60) | ○ | |
2 | 金石蜡像馆 Jinshi Wax Image Hall | 100 | ○ | ○ |
3 | 生命奥秘博物馆 Mystery Life Museum | 100 | ○ | |
4 | 华夏文化博物馆 HUAXIA Culture Museum | 100 | ○ | |
5 | 奇幻艺术体验馆 Magical Art Museum | 60(50) | ○ | |
6 | 球幕体验馆 Global-Screen Cinema | 60 | ○ | |
7 | 毛泽东历史珍藏馆 Mac Zedong Badge Exhibition Hall | 20 | ○ | |
8 | 地质博物馆 (石文化博览园) Geology Museum (Rock Cultual Museum) | 20 | ○ | ○ |
9 | 金石缘公园(金石园景群) Golden Rock garden | 20 | ○ | |
10 | 万福鼎公园(玫瑰园景群) WanFuDing Park | 10 |
# | チケット名称 | 料金(元/RMB) |
---|---|---|
周遊チケットA | 金石滩文化博览联票 | 240 |
周遊チケットB | 金石滩精品风光游联票 | 180 |
公園の営業時間は、このようになっています。
- 11月~5月 8:30 ~ 16:00
- 6月~10月 8:00 ~ 17:00
駐車場にある公園入口から最後の鳌滩园景群にある亀背石までは、アップダウンのきつい海岸沿いの遊歩道(一部歩けない場所はボート)で片道約3km歩きます。景観を眺めつつ、時折休憩するとしても片道でざっと約2~2.5時間かかります。
そうすると往復で半日かかるのですが、戻りは送迎バス(無料)を使うと楽です。「刺猬觅食(ハリネズミ)」の手前の山中と「龟背石(亀背石)」近くから出ています。
「刺猬觅食(ハリネズミ)」の近くにあるバス停からマイクロバスに乗ると「龟背石(亀背石)」近くの停留所に向かいます。そこで大きなバスに乗り換えて入口駐車場近くのバス停まで戻ることができます。まわりにいる中国人のお客さんの流れに従えば大丈夫です。
公園入口「恐龙背广場(恐竜背広場)」から「刺猬觅食(ハリネズミ)」近くにある最初のバス停までは、歩きで約1~1.5時間ほどかかります。
その他に情人湾からいきなりボートで最終目的地の「亀背石」まで向かうこともできます。ボートの費用は片道60元,往復100元(大人)となっています。
服装・持ち物、準備物
足場はかなり整備されていますが、シー・トレッキング(Sea Trekking)に近く長時間歩きますのでスニーカーなど歩きやすい靴をオススメします。
常設の飲食店は公園入口「恐龙背广場(恐竜背広場)」、南秀园景群(上の地図の真ん中下)にあります。ところどころ、飲み物を売るテントも出ます。
特に夏場はペットボトルの水500mlを2本ほど持っていくことをオススメします。疲労・軽く空腹対策のためチョコなどのおやつも準備されると良いです。ゴミ箱は所々にあります。
また、日焼け止めクリームもたっぷり付けてください。
ボートに乗る場合や波が高い日に海岸沿いを歩く際には、水しぶきによる電子機器の防水対策のため、防水ケースかビニール袋などを持参しておきましょう。
楽しむための注意事項
YouTubeや各風景群のページを見て頂くとわかるように一部柵無しの海岸沿い歩道があります。歩道は海面より一段高くなっていますので、波打ち際で波を避けながら歩くようなことはないですが、風が強く波が高い日は危険です。
また、ところどころ歩道から砂浜、海岸石畳へ寄って行けるところがあります。特に海岸石畳は自然的に撮影スポットとなっています。海藻などで滑ることがありますので十分注意してください。
広大な公園ですが係員は入口、ボート乗り場、バス乗り場、売店以外には見かけません。安全上の問題から、最終時刻まで滞在するのではなく、最終時刻の1時間前には切り上げれるような時間配分で計画ください。
大連海浜国家地質公園(金石灘)へのアクセス
大連市内からは軽軌3号線「大连」駅から電車で「金石滩」駅まで約1時間、運賃は8元(約50km弱)です。
大连→金石滩は始発6:00,終電18:30。平日20分おき、土日は状況による。
金石滩→大连火车は始発6:30,終電19:40(月~金)/21:10(土日) [10-5月のオフシーズンは18:30]。18:30迄はだいたい20分おき、以降は30分おき。
時間が変わらないので、お勧めしませんが、タクシーだとルートにも寄りますが、すべて下道で片道約1時間、運賃は約150元ほどかかります。